1.9MHzでなんとか出られるアンテナ

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  とにかく、日没後、無線を楽しみたいと言う思いから、ローバンドのワイヤーアンテナを作りました。アマチュアたるものこれくらいテキトーに作れんでどうす る!という信念も実物もにわか仕立てのアンテナです。設計と言える定量的な検討はあまり無く、配慮したことと言えば、エレメントとラジアルの合計の長さを1.9MHzの波 長の半分の80mくらいにすること、ローディングコイルをなるべく高い位置に配置して、電流をなるべく高い位置に流すと言う物です。整合は言うまでもなくチューナです。本当にテキトーなので紹介というのはチョットおこがましいですが、まぁ、こんなんで運用している 輩が居るというだけでも見ていただいた方が勇気づけられればいいかなと思います。

  概要を図に示します。エレメントの両端に短縮コイル(ローディングコイル(写真1)、アンカーコイル(写真2))を配置した形です。

図1. 1.9MHz アンテナ概要

写真1 ローディングコイル
 Φ1mmのホルマリン線 20m をΦ22mmのアクリルパイプに密に巻いたもの。
エポキシ系接着剤でコイル外周を塗固めた後、熱収縮チューブで保護した。

    写真2 アンカーコイル
 40m の被覆線を6〜7m くらい残して巻いたもの。使うときはベランダから庭に投げ入れる。
しまうときはベランダからケーブルをたぐりよせて上げる。小型ボートの錨みたいなので
アンカーコイルと名付けた。

 一応、ダイポールをイメージして作りまし た。ローディングコイル、アンカーコイルはアンテナエレメントの先端に配置されているので、あまり電流は流れないと思います。したがって、部品の形から コイルと呼んでいますが、誘導素子というよりはむしろ、容量素子として働いているのではないかと思います。動作原理的には微小ダイポールになるの でしょうか。ローディングコイルの先端部分は1m程度のワイヤーがありますが、これは重たいコイルを釣竿の先端に付けることが強度的に不安だったの で、釣竿がある程度の太さになる位置まで下げたいと言う機械的な理由でつけたものす。

 今回はとりあえずテキトーに作ってしまった上に、なんとか運用できてしまっているので、ろくな検討や調整をしていません。MMANAなどで解析し てみるのもいいかもしれませんが、前述したとおり、コイルの部分をインダクタンスに置き換えて計算しても意味が無いような気がしますし、アンカーコイルの 地面に対する影響も全くわかりません。どなたか、興味のある方、計算してみてください。

2008年11月〜2009年8月までの運用実績
エリア   QSO数
  0    13
  1    53
  2    23
  3    20
  4      6
  5      4
  6      1
  7    35
  8    10
  9      2


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