200210月 FWD-NETに流した記事です。

 

 

R:021019/2317Z @:JN1YYS.14.JNET1.JPN.AS #:47737 [Tsukuba-city] FBB

 

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各局こんにちは、JQ1QNV門脇です。

 

久しぶりに工作をしました。

(ケーブル切ってつないだだけだろうと言われそうですが^^;

 

ローカルが21MHzでOAMをやっているというので

FT-817を手に入れた私はアンテナを作ることになりました。

(今までHFには出たことがない。^^;

 

HFと言えばバランだ!(何故だ?)

と言うことでまずはソータバランの作製。

インターネットでバランの作り方を調べた結果、

「トロイダルコアFT-50-43に5回巻け」と言うことなので、

0.75mmの単線を巻き付けました。

出力が小さいのでもっと細い線で良いようですが、コアの固定が面倒なので、

「銅線を固定と回路に兼用する」ためと言う機械的な理由で太めのを

使用しました。

あとは端子を取り付けたアルミケースに入れてソータバランの工作終わり。

 

つぎに動作確認。

 

[FT-817]+[SWRメータ(YM-1E)]+[今回作製のバラン]+[ダミーロード]で計測。

NGならば反射波が出るはず。

最初、市販ダミーロードのMコネクタに2本のクリップ付き電線でつないで

(バラン有り/無しで)計ったが、反射が多く、NG。

 

仕方がないので、簡易ダミーロードを抵抗で作製し接続。

(数本の抵抗をよじっただけ^^; 直流抵抗50.5Ω

簡易ダミーロード接続時

 →Power=5.8wSWR≒1.0FT-817内蔵SWR=1  FB FB!

簡易ダミーロード取り外し時

 →Power=1.8wSWR1.3(?)、FT-817内蔵SWR=HSWR点滅(∞)

 

SWR計の指示値はおかしいのですが、簡易ダミーロードを付けたときはパワーも

出ているし、FT-817内蔵のSWR1を示しているため、問題ないと判断しました。

簡易ダミーロードが発熱して触れないくらいになったので、

間違いなく電力は伝達されています。

 

市販ダミーロードでうまく行かなかったのはダミーロード自体が不平衡なのと

接続に使用したクリップ線が30?40cmとちょっと長かったためと推定します。

(が、実際のところどうなのでしょう、クリップ線の長さなど波長から比較して

 無視できると思ったのですが・・・)

簡易ダミーロード(ただの束ねた抵抗)でうまく行ったのは、全長でも6cm

波長と比較して大変小さく、形も一応平衡型だからだと思います。

 

HFでも立派な高周波、(あたりまえだ!と怒られそう ^^;

バランスを無視したような単線での配線ではうまく伝わらないことを

体験しました。(高周波の難しさを再認識)

 

つづく

 

 

R:021019/2324Z @:JN1YYS.14.JNET1.JPN.AS #:47739 [Tsukuba-city] FBB

 

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各局こんにちはJQ1QNV門脇です。

工作の続き。次は21MHz用アンテナの製作です。

 

釣り竿の先にエレメントを結んで張ることを考えているので

なるべく軽くしたい。

そのため重い同軸ケーブルやバランを空中に配置することは

できないので、軽い平行フィーダを使って給電する。

というすばらしく論理的で計画的な構想!!!

 

というのは後付けの説明。

本当は、ダイポールと同軸ケーブルのマッチングをとるために

スタブは使えないかと全くの素人考えを起こしたが、

HFでは長すぎるということがすぐに判明。

「無理か」としばらく本を眺めているうちに釣り竿アンテナの場合、

給電にはちょうどよい長さ(1/2λ)だと気づき、

前述のいいわけを思いつきました。

ダイポール(75Ω)と同調させた平行フィーダにつないだ

同軸ケーブル(50Ω)のマッチングはV字にさせることである程度

調整が利くようだし、不整合であってもこれくらいならまあ使えない

ことはないようなので、インピーダンスマッチング考えないことにしました。

(だた電線をつなぐだけだし、とりあえず作ってみよう)

 

テレビで使うような300Ωの平行フィーダを買ってきて、1/2λに切断する。

参考にした本に”はしごフィーダの短縮率は0.99?0.96”と書いてあったので

1として計算して、調整代も考慮して7.2mくらいの長さで切断し、

ディップメータで計ったらディップが35MHzになった。?????

変だと思い、長さを測り直したが間違いはない。考えられるのは

短縮率だけなのでいろいろ調べてみましたが、平行フィーダの短縮率を

見つけることができませんでした。

結局、「1λで同調している可能性有り」と言うことでディップメータの

コイルを変えて測定したら、17MHzあたりでディップが見つかり一安心、

短縮率を計算すると、0.8となりました。

(こんなものなのでしょうか?平行フィーダの一般的な値はいくらなのでしょう?)

計算した短縮率でフィーダを切断し、1/2λの給電フィーダができました。

念のため給電フィーダと、はじめに作ったバランおよびトランシーバと

SWR計、50Ωの簡易ダミーロードを取り付けて送信したところ、反射もなく、

(簡易ダミーロードも熱くなっていたので)「FBである」の判定をしました。

 

アンテナの方はハウジングセンタで買ってきた0.5mm2の被覆線を1/4λに切断

(こちらの短縮率は0.94となりました。)

フィーダにつないでダイポールアンテナの完成です。

(電線切ってつないだだけ・・・・)

 

完成したアンテナを早速試そうと、釣竿の先にくくりつけアンテナ

を張ってみました。

FT-817に接続して送信してみるとSWR1.3くらい(ちと悪いか?まぁよい。)

それで、21MHz帯を受信してみましたが、ほとんど聞こえません。

「まぁ。ローカル用だし。」と思ってその日は撤収してOAMの直前に張り直し、

ワッチしていました。しかし、ほんの十数kmさきなのに信号が弱くほとんど捕れません。

そのうち中国らしい局のQRMをうけて結局電波を出すことができませんでした。

それから数日後、気を取り直し、張り方を変えたりしてワッチしていたところ、

グアムで移動運用されている粋な(日本の)OMの局が入感、パイルだったので

少し落ち着いたころを見計らって呼んでみたら、ちゃんとひろっていただき、

57のレポートをもらいました。アンテナとしては機能しているようです。

FT-8175w運用なので一応QRPと言うことになると思います。

HFって飛ぶのですね。

 

おわり。

 

 

 

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